輸入中古車購入ガイド

「自分のライフスタイルに合わせたクルマを楽しみたい!」
 輸入中古車が面白いわけは、そこにアドベンチャーがあるから。で、冒険あるところにはロマンがあるといったら言い過ぎだろうか。
 というのも最近ではその傾向が徐々に収まりつつはあるが、やはり未だに輸入車=高価というイメージは完全にはぬぐい去られていない。確かに新車価格を国産車と比較すると、まだまだ高いなぁというものも多い。でも、そういった輸入車も、中古車になれば途端に手が届く範囲に落ち着いてくる。
 すると「憧れのあのクルマ」も決して夢じゃなくなってくる。「ちょっと無理すれば」とか「思い切って」とかいう条件を付ければ、それを自分のものにすることが可能。しかも中古車の場合、昔の人が作った悪しきイメージが未だ多くの人の中に潜んでいるようで、決まって「大丈夫かなぁ」という心配も付いて回る。これだから中古車はアドベンチャーなのだ。ま、よほど昔のクルマならいざ知らず、最近登場したクルマの中古車なら、酷いクルマに当たる確率ってそうそうないとは思うけど、それでもやはり新車を買うよりはドキドキ・ワクワクが確実にある。しかも輸入車となると、なんだか未知の世界へ……みたいな雰囲気もあるから、余計に冒険的な感じがあったりするのだ。

 中古車のメリットは、当たり前だがまず新車よりも価格が安い。そして新車では絶対に買うことのできないクルマ=絶版車をチョイスできるという2点だろうか。しかもそれが「輸入車の」となれば、価格が安くなるから新車では手が出せない高価なクルマも狙うことができるし、絶版をチョイスできるという点では、かつての名車も視野に入ってくる。 輸入車+中古車=輸入中古車は、そんな風にクルマ選びそのものの幅を大きく広げてくれる。新車だと基本的に国産車よりも高い価格帯の中から財布に合わせてチョイスする幅しかないが、輸入中古車ならば例えば古いロールス・ロイスから、最新のVWゴルフまでと実に幅広い選択肢を持つ。となれば自分のライフスタイルに合うクルマも多くなる。
 確かに最新の国産車は壊れない・燃費がいい・安全性が高い・静か・良く走るなど非常に多くのメリットがあるけど「楽しい?」と聞かれると即答できないモノも多い。
 その点輸入中古車は、ちょっと心配もあるけど「楽しい?」と聞かれれば即座にうなずけるものがほとんどだったりする。クルマ好きならどちらが面白いかは自明の理でしょ。


1.外観チェック

第一印象が意外と大事なのだ


 まずは遠目から眺めてみる。実はコレが一番大切だったりするのだ。
 というのも、パッと見て不自然な感じがあるようではお話にならないし、第一印象が良くなければモノ選びはその時点でマイナス・スタートといえるから。
 だからまずは遠目から見て、ボディパネルがズレていないか、ランプ類とボディの隙間は不自然じゃないかなどをチェックしたい。実際に見て、見た目が悪いものや不自然なモノ、相当に汚れがあるモノなどは、やはりそこに何らかの情報や原因がある。
 次に初めて近寄って、塗装にムラなどがないか、傷やエクボなどがないかを確認するというのが一般的な見方だろう。さらにボンネットやトランクとフェンダーの隙間を見てみたり、下回りやタイヤ、マフラーなどといった感じで細かく見ていく。
 ディテールを細かく見たら、再び離れて遠くから見る。もちろんクルマの回りをグルッと回って。そして表示価格に対して満足のいくものかを考えてみれば、そのクルマの概要がつかめるはずだ。
 ひとつ確かなのは、第一印象の悪いクルマに良いクルマはほとんどない、ということ。
遠目から眺めるのが第一チェックポイント。パッと見は意外と大切な判断材料。

近くに寄ったり、前から見たり後から見たり……。第一印象はどうか?


2.内装チェック

経年変化相応の劣化かどうか?

 これも外装同様、まずは全体的に眺めてみる。なんとなく汚れっぽかったり、空気が淀んでいるような感じがあるものは、第一印象としてあまり良くない。
 で、やはりディテールについて見ていく。内装は確実に人が触れる部分で、経年変化の鏡的な部分でもあるから、まずは身体が触れる部分を全部見る。ドアノブ、ステアリング、シフトレバー、スイッチ類、シート、ペダル……といった具合だ。 走行距離をチェックして、それに相応しい劣化なのかどうかを考えてみる。例えばペダルなどが極端に減っているのに、走行距離が少ない、というのはちょっと怪しいし、シートがすり切れていたりするものは、納得できれば話は別だが、後から直すとなるとそれなりに費用がかかるので要注意だろう。
 天井などまでしっかり見て、とにかく様々な部分の状態を確認してみる。新しいクルマでもこれは確実におこなった方が安心もできるわけだし。またシートの縫い目やカーペットの隙間などを見ると、荒く使っていたクルマならホコリやゴミがいっぱいだったりもする。 乗るときは必ず触れる部分だからこそ、内装チェックは怠れないのだ。
座って見るだけでなく、別の角度から見ると大事な情報を得られることも。
 
クルマを運転している時、もっとも目にする箇所がメーター。よく見よう。


3.可動部チェック

小さなスイッチ一個までチェックを

 動く部分のチェックは、できるのであれば全て行って置いた方がいいだろう。外装でいえばボンネット、トランクは開け閉めが必要だし、同時に中身も確認できる。さらにドアはノブの動きからドア自体の開け閉め感もチェックする必要があるといった具合。
 内装はチェックすべき部分が非常に多いだろう。まずウインカーやスイッチ類は必ず見る。エアコンは冷房が効くか否かをチェックするのと同時に臭いなどがないかもチェックしておきたいし、シフトレバーの動きやサイドブレーキが甘くないか、ペダル類にひっかかりはないかなど多数。
 もちろんドリンクホルダーやフタ付きのポケッテリア、灰皿、シガーライターも全部見る。灰皿&シガーライターは喫煙していたか否かをチェックできる。さらに言えばサンバイザーもちゃんと開いて見る。輸入車の場合バイザーを開けるとランプがつくものが多いからそれもチェック。さらにシートもスライドやリクライニングなどもチェックする。
 とにかく小さなスイッチ一個まできっちりチェックして置いた方がいい。面倒だけど、そうすれば購入後に動かなかったということもないはずだ。
クルマと最初に触れ合う部分。ドアの開閉でボディ剛性もわかるのだ。
 
あらゆるスイッチ類、ノブ類をチェック。シフトノブのフィールも確認。


4.試乗チェック

スムーズに走るかどうかがポイントだ

 試乗はできるならばした方が望ましい。街中をちょっと走った程度じゃ分からないことは多いのだが、それでもクルマの状態を知るには最も手っ取り早い方法だからだ。
 文字数が少ないのでポイントだけを言うと、まずスムーズに走るかどうかというのがポイントだろう。走りだしがスムーズで、サスペンションなどがしっかり動いていて、ステアリングを回して不自然さがなく、ペダル類などもガタ付きなし、と全部当たり前のことだが、当たり前のことが当たり前になっているかどうかが重要なのだ。

 ギクシャク感があったり、異音がしたり、振動が大きかったり、といった場合はあまり良くないと考えて間違いない。

なかなか試乗できないクルマもあるが、エンジンぐらいはかけさせてもらおう。

当たり前のことが、当たり前にできるかどうかが判断材料だ。